4月3週目、じぶんみらい科のオンライン初授業を行いました!
本校では「じぶみらライブ」と呼んでいるオンライン授業、ドキドキしながら迎えた初回の様子を美術科のりさてぃよりレポートします。
じぶんみらい科のオンライン学習では、いつでも自分のペースで視聴できる「じぶみら動画(動画授業)」とクラスのみんなが集う「じぶみらライブ(ライブ授業)」とがあります。
じぶみらライブは、GoogleMeetを使用し、各教員がスライドとチャットを駆使してお届けしています。
初日は「現代の国語」と「地理総合」からスタート。
「現代の国語」は、自分の家の中から本を1冊持ってきて、その本に一言付け加えるという内容。生徒のみなさんがどんな本を持ってきてくれるか、見学している私もわくわくしました。
付け加えられた一言も、どのような点が魅力的なのか、どうして思い出に残っているのかなど、短いながらも濃い文章!
授業担当のさささも「本屋さんに行くより情報量が多い」「読んだその人から出てくる言葉は強い」と驚いていました。
「地理総合」の内容は、Googleアースを使って世界旅行!
まずは最初の行先であるエジプトへ。続々とエジプトに到着する生徒の皆さんたち。
授業担当のくぼにいが「エジプトのイメージは?」と問いかけると、「砂漠」「ピラミッド」などと次々にチャットで答えが送られてきました。中には「日光が強いので半袖の人はほとんどいない」という鋭い意見も。
ピラミッド周辺を散歩していると、ストリートビューをくまなく観察してくれた生徒のひとりが「ラクダ見つけました!」など発見したことを教えてくれて大盛り上がり。さきほど「日光が強いので半袖の人はほとんどいない」というチャットがありましたが、観察してみると確かにそう。長袖で光を反射する白い服装の方が多いことに気がつきました。現地の人々の服装や日差しなど、生徒のみなさんが気づいたことをきっかけに、天候や気温など地理的な情報を紐解いていく内容でした。
二カ国目はオーストラリアへ。Googleアースって海の中にも行けるのですね。みんなで飛び込むとグレートバリアリーフの美しい光景がそこに広がりました。
2日目は「美術Ⅰ」と「数学Ⅰ」、「保健Ⅰ」の3科目です。
「美術Ⅰ」の内容は、美術科のさいもん先生と私が喧々囂々、話し合いを何度も繰り返して実施した対話型鑑賞。
一見すると「怖い顔」の彫刻ですが、人によっては泣くのをがまんしているように見えたり、悩んでいるように見えたりする。そんな意見の違いを知って、自分の見え方が変わっていく体験ができます。
私自身何度も見ている彫刻のはずなのに「あれ、そう言われてみると前に見たときと違った表情に見える」と生徒のみなさんの発言に影響を受けて、印象が変化していきました。
オンライン授業の良いところの一つは、声の大きさは関係がないことです。声が小さくても大きくても等しくみんなに届きます。そして、自分の発言したいタイミングで意見が言えると思います。
私は10代の頃、声が小さいこともあり「発言してもみんなに聞こえなかったらどうしよう」「当てられて間違っていたらどうしよう」などの不安で、黙っていることが少なくありませんでした。
でもオンライン授業では、チャットも立派な「発言・意見交換」のツールです。チャットは文字ですが、生徒のみなさんのコメントを見ていると、文字を読んでいるというよりも「発言」を聞いている、という感覚になります。オンライン授業は、ただ便利なだけでなく、これまで声に出すことに不安を感じていた人たちにとって、新しい「安心して発言できる場所」でもあるのだと思います。
一人ひとりが自分のペースで考え、タイミングを見つけて発言できる環境は、学びの深さにもつながります。
これからも、オンラインだからこそできることを大切にしながら、生徒のみなさんとの対話を楽しんでいきたいと思います。