京都芸術大学附属高等学校の通学タイプ「普通科」では、毎週「研修会」が開かれています。各教員が毎年決まった形式で同じ授業を続けていくのではなく、より良い学びの場を作るべく教員同士で教育手法の共有をし、生徒の反応を見ながらブラッシュアップをしています。
先日は、各授業で「対話型授業」の手法をより効果的に活用するためのスキルアップを目的とした研修が行われました。「対話型授業」は普通科の教育手法の大きな特徴の一つで、一方的な受け身の「講義型」とは異なり、「みる(読む)・考える・話す・聴く」という流れで進みます。他者との対話によって、自分だけでは思いつくことのできなかった意見やアイデアを生み出すというもの。
とはいえ、すべての教科で全く同じような方法で活用できる魔法ではありません。教科によっても違いますし、各回の授業内容によっても「すべて同じように」活用できるわけではありません。そこで、どのような目的のために、どのように対話型授業の手法を用いると効果的な教育となるのか、さまざまな教科を担当する教員が情報交換をしながら研修をしているのです。
対話型授業の運用フローや一般的なルール、目的などをおさらいしたうえで、各授業での具体的な活用を考えていきました。
対話型授業の研修の後は、生徒指導・進路指導・学習指導についての共有をしました。現在3年生を担当している学年団が2年生の学年団に、前年度を踏まえた情報を伝えたり、「この時期にはこういう準備を事前にしておいたほうがいいよ」などとアドバイス。担当の学年を越えた交流をすることで、今後の指導に活かせる情報を共有しました。
普通科では、このように毎週「研修会」を開き、よりよい学びの場を作るべく教員も研鑽を積んでいます。「これまで通りのものを、これまでと同じように」ではなく、もっと良い指導方法はないものだろうかと常に問いかけながら教育に向き合っています。
京都芸術大学附属高等学校「普通科」
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