京都芸術大学附属高校「じぶんみらい科」ブログ

京都で本格的な伝統文化に触れる。能や狂言の鑑賞会「瓜生山薪能」

作成者: 京都芸術大学附属高校|2024.05.27
5/23(木)「瓜生山薪能」が開催されました。 1988年に野外能舞台「楽心荘」の竣工を記念して開催されたのが始まりで、今回で36回目を迎えます。「京都文藝復興」の理念を具現化する重要な学園行事として位置づけており、在学生や学園創設にあたりご支援をいただいた方々、地域の皆様などをお招きし開催しています。今年からは附属高校の生徒や保護者の方々もご覧いただけるようになったのですが、予約枠はすぐに埋まるほどでした。


厳かな雰囲気の中、薪の灯りに照らされて浮かび上がる姿は、それはもう美しいもの。パチパチと薪の音、虫の音やそよぐ風の音が聞こえ、とても趣のある幽玄な世界でした。そして所作(立ち振る舞い)。立っているだけでもその凜とした佇まいが美しく、重心の安定感や足の運び方など、登場から退場まで全くの隙がありません。頭から指先まで神経が行き届いてるように感じました。


本学は「芸術教育」を基盤とする学園です。キャンパス内には本格的な劇場「春秋座」もありますし、さまざまな伝統芸能や舞台芸術作品の公演が行われています。中学・高校生の皆さんは、まだそれほど馴染みがないかもしれませんが、せっかく京都の学校に通っているわけですから「伝統文化・伝統芸能」にぜひ触れてみていただきたいものです。舞台の空間表現、デザインや舞台美術、衣装、身体表現など、少しでも関心があることに惹きつけて鑑賞してみると良いかもしれません。

第36回 瓜生山薪能
開催日:2024年5月23日(木)
場所:楽心荘(雨天の場合は春秋座)
開演:18:30(20:30頃 終了予定)
演目:
狂言「筑紫奥」(つくしのおく) 茂山千之丞、茂山宗彦
能「田村」(たむら) 観世銕之丞