京都芸術大学附属高校「じぶんみらい科」ブログ

みんなで、みんなが居心地のいい場所を目指して。はじめてのスクーリングをレポート!🌱

作成者: 京都芸術大学附属高校|2025.06.21

5月19日(月)より、じぶんみらい科はじめてのスクーリングが開講されました。はじめて対面で会う仲間たちに先生。そして、はじめての瓜生山キャンパス。今回は、4日間のうちいくつかの授業を取り上げてレポートしていきます🏃‍♀️ 

 

じぶみら初!瓜生山スクーリングをレポート

スクーリングの受講場所は、京都・瓜生山キャンパスと東京・外苑キャンパスの選択制。
今回、京都市左京区に位置する瓜生山キャンパスで4日間のスクーリングが開催されました。

授業動画やライブ授業、ホームルームなどを通じて、先生やクラスメイトとはオンラインで交流してきたじぶみらの新入生たち。こうして同じ空間で同じ時間を過ごすのははじめてとなります。

緊張や不安、ワクワクとした気持ちの中訪れた生徒を、笑顔の先生たちが校舎の前でお迎えしました。

 

スクーリングのはじまりは「開講式」

授業の前には開講式が行われました。これからはじまるスクーリングに向けた挨拶の中で、「眠れずに朝を迎えた」と語ってくれたのは、学年主任の巽先生(さいもん)でした。

にこにこ笑顔で余裕がありそうな先生たちも、はじめてのスクーリングを前にとても緊張していたのでした。
そんな先生の様子を見て、スクーリング終了後の感想シートに「不安だったけど先生の方がきんちょうしていて不安がほぐれました」と記してくれた生徒も。

開講式では、ウォーミングアップとして「似顔絵大会」「二択クイズ」という簡単な2つのワークを行いました。

二択クイズには、先生も参加。「肉派?魚派?」といった王道の質問から、「爆弾の導線を切るとしたら赤?青?」といった変わり種まで。短時間の手軽なワークだったものの、自己紹介だけではわからないその人の一面が垣間見えました。


ワークの司会は社会科の水田先生(じゅんじゅん)

似顔絵大会のモデルは英語科の馬場先生(ちえちゃん)。ちえちゃんのプロフィールにあった好きなものを一緒に書き込んでくれた人も。

何か困ったことを相談したとき、嬉しかったことを聞いて欲しいとき。担任の先生以外にも、いろんなタイプの先生がいたことを思い出す。そうした種を蒔くような時間になったのではないでしょうか。

 

家や工房にいるような気持ちで過ごす「美術」

続いて初日に行った授業は、香西先生(りさてぃ)担当の「美術」。

立っても座っても、壁に向かって作業をしても、自分の落ち着く過ごし方でOK。「家や工房にいるような、リラックスできる空間にしていきたい」というりさてぃの言葉ではじまった美術の時間。

5限は「色を体感する」6限は「意図して色を使う」と、段階を重ねていくようなテーマで色と向き合いました。

心や体で感じている感覚を言葉にしたり、体験したことを言葉にしたり。作業と並行して考える時間もたくさんあったからこそ、ぐっと五感が研ぎ澄まされたはず。

振り返りシートでは、「みんなで一つのことに集中して作業するのがたのしくて、同じ説明をうけて材料も一緒なのに、1人ひとりはりかたやテープの使い方がちがくてとてもふしぎだった。」というコメントを書いてくれた生徒もいました。

「一人ひとりバラバラであることが良いと気づいてもらえる4日間にしたい」と開講式での巽先生(さいもん)の言葉が思い出されます。

はじめての共同作業に緊張もあったかもしれませんが、目線や行動でさりげなくクラスメイトとコミュニケーションをとる姿もあり、みんなができることを少しずつ持ち寄って、優しい時間が流れていました。

 

自分の身体を気にかける、生涯スポーツとしての「体育」

2日目には高木先生(たかぎぃ)担当の「体育」の授業も行われました。

スクーリングの体育といえばラジオ体操や球技をイメージしますが、「じぶんの心と体を健康に保つ方法」を学んでいくじぶみらでは、日常に取り入れやすいウォーキングと、軽いストレッチを行いました。

最初の時間に行ったウォーキングでは、ただ歩くのではなく、スクーリングの際に災害時の避難場所となっている「望展館の屋上」を目的地に歩くことに。


望天館の屋上に到着!

みんなでゆっくり時間をかけて歩きながら、能舞台のある松麟館の屋上にも寄り道。
周囲の景色が一望できるテラスからは、「五山送り火」の山々のうち左大文字、船形、妙、法を望むことができました。

京都芸術大学の敷地には高校生も入ることができるため、学食や図書館の場所を紹介したり、学生たちの癒しスポット「猫階段」を紹介したり。いざ健康を意識するとおっくうになるウォーキングも、にぎやかに歩いているとあっという間に感じられたのでは、と思います。

続いて休憩を挟んで行ったストレッチでは、「じぶんの体を支えるために必要な筋肉」を自然と鍛えられるような動きを中心に学びます。

「個別性の原則といって、一人ひとりの体力レベルの違いに合わせて、自分に合った目標設定をするのが大切」というたかぎぃの言葉に、リラックスした気持ちで運動ができたのではないでしょうか。

「早く走れない」「ボールを投げるのが下手かも」といった「人と比べて苦手なこと」にフォーカスするのではなく、今の自分の心身の状態を気にかけて、生活を健康に楽しめる基礎的な体力や筋力をコツコツと作っていく。

授業の導入で紹介された「生涯スポーツ」という言葉を、より身近に感じられるような授業となりました。

ご紹介した科目以外にも、数学や国語など普通科目の授業、創造科目や探究科目なども行いながら、体験を通して発見し、学んだスクーリング。(探究科目の風景は、こちらで👇詳しくレポートしています🏃‍♀️)

みんなで、みんなが居心地のいい場所を目指して。はじめてのスクーリングをレポート!🌱

それぞれが自分のもっている力を出して、はじめての場所や人の中に飛び込んだ4日間。 チャレンジをした自分にも、みんなにも、大きな拍手を送ってもらいたいなと思います👏