自分を客観的にみてみよう!探究科目のスクーリング授業をレポート!🕵️‍♀️🔍

自分を客観的にみてみよう!

5月19日(月)より、じぶんみらい科はじめてのスクーリングが開講されました。今回のレポートでは、じぶんみらい科が大切にしている授業の一つ「総合的な探究の時間Ⅰ」をレポートしていきます!

色や形を通して、じぶんに気が付く

「探究科目」とは、じぶんみらい科ならではの授業のひとつ。

「身近な社会課題を発見し、その解決方法をさぐる」ことを目的に、身の回りのできごとを入り口にして「なぜだろう?」「もっとこうできるかも?」と疑問や課題を見つけ、仲間と協力して解決に導く力を身につけます。
課題に対する「考え方」(デザイン思考)を学ぶ創造科目とともに、じぶんみらい科の核となる大切な授業です。

DSC02701

そんな探究科目、一年生前期の目標は「他者を通してじぶんを知る」こと。
今回のスクーリングでは小麦ねんどを使って、色や形を通してじぶんの内面を観察し、客観的に見る練習をしていきました。

250520_jibumira_schooling-85

 

ワークその1:今の気持ちを30秒で作ってみよう

まずはじめに、小麦ねんどを一色選び、30秒で今の気持ちを表現しました。
先生たちも一緒になって、ねんどをこねていきます。

250520_jibumira_schooling-119

250520_jibumira_schooling-98

時間が短いからこそ、ぎゅっとにぎったり、こねたりつねったりといった、手の動きや力の入れ具合がねんどに表れていました。

そして生まれた「今のきもち」をひとつの作品として鑑賞しながら、自分なりに分析したことをワークシートに記入。角度を変えたり、触れたり、目や手を使って作品から読み取ります。

好きな色を選んで制作した人もいれば、「きんちょうがとけて安心してきた形」「無心」「ムシャクシャ」と書いてくれた人もいました。こうして立ち止まって考えることで、気付けた感覚もあったのではないでしょうか。

 

ワークその2:「安心」をかたちにしてみよう

軽くねんどと触れ合い「今のじぶん」を観察したところで、次は「安心」について考えていきます。

心が安らかな状態を「安心」と表現しますが、安心と聞いて思いつくもの、安心できる場所、行動は人それぞれ。まずは「自分にとっての安心」を言葉にしてもらいました。
「変わらない」「まとまったかんじ」「ホッ」「ぽかぽか」「ふとん」などなど、オノマトペや、図を描いて想像をふくらませる人も。

そんなじぶんにとっての安心を手がかりに、再びねんどを使って色や形の組み合わせで安心を表現していきます。

250520_jibumira_schooling-109
ねんどでできる表現をみんなで広げてから制作。

250520_jibumira_schooling-114
いつもの文房具も道具のひとつに。

布団で寝ているようすや焚き火などの具体的な形から、抽象的な形まで。言葉というくくりを飛び出して、手を使って考えた軌跡が、しっかりと作品にあらわれていました。

スクーリングの前に、授業のシュミレーションをした先生たちはこれが2回目のワークでしたが、出てくる形や使う色は変化していたのだとか。「今のじぶん」によっても、安心の形は変わってくるのかもしれません。

250520_jibumira_schooling-128

250520_jibumira_schooling-124

 

鑑賞:フィードバックは相手への贈りもの

それぞれ安心を制作したところで、最後は「鑑賞タイム」が設けられました。
事前に用意した「共感/びっくり/なるほど/発見/もっと知りたい!」と5つの感想カードを相手の作品のそばに置いていきます。

「考えや感想を伝えることは、相手への贈り物」という馬場先生(ばばちゃん)の声かけを合言葉に、それぞれが違う感想をもつおもしろさを体感してもらいました。

250520_jibumira_schooling-126
じぶんの言葉伝えてもOK!

250520_jibumira_schooling-127
SNSでは気軽にいいねボタンを押せますが、現実で思いを伝えるって意外と難しいこと。

料理を作ってくれた人に「おいしいよ」と伝えたり、イメチェンした相手に「似合ってるね!」と伝えたり。鑑賞を通してやってみたフィードバックの贈り合いを、日常生活でやってみるのも素敵ですよね。

全体を通して書いてもらった振り返りでは、「他の人の作品を見て、自分は自然が好きなんだと感じました。」と新たな自分の一面を発見した人や、「人の安心というのは、意外と似通っているもんだと感じた。」とみんなの共通点を見つけた人も。振り返りでも、それぞれの「視点」が生かされています。

「社会課題を見つけるぞ!」と急に考えても難しいものですが、こうして手を動かし・観察し・伝えることを通して、テーマ(=社会課題)への接し方や考えの深め方の選択肢が増える時間になったのではないでしょうか。

後日、創造科目のスクーリングについてもレポートしていきます📓

PAMPHLETオンラインならではの特徴や学び方、授業の魅力などをご紹介!

学校案内パンフレット