スポーツでも生活でもよく使う「1メートルの長さ」って、どうやって決めたの?
保健体育担当の高木です。保健や体育の分野に絡めて、日常の「へ~っ」にまつわることをブログ記事で紹介していきたいと思います。
今回はスポーツでも生活でもよく使いますよね。日常を彩る「メートル」のヒミツについて。
昔の人は、どうやって長さを測っていたの?あなたの足元に隠された歴史
古代の人々は、身近な物体や自然の現象を基にして長さを測っていました。例えばなんと古代エジプトでは、王である「ファラオの腕の長さ」を基準にしていたのだそう。腕の長さを基準にした「キュービット」という単位でピラミッドを造ったことが分かっています。まさか皆さんの身近にあるメートルのルーツが、古代エジプトの王様の腕の長さだったなんて、驚きますね。
このように長さの単位は国や地域の文化風習などによって異なり、現在でも残っている「フィート」「ヤード」「尺」「インチ」など、様々な基準で長さを測っていました。
古代から現代へ。メートルの変遷
様々な国や地域の人や物が往来する時代になると、異なる基準で長さを測っていることによる弊害が大きくなってきました。そこでフランスの科学者を中心に新しい単位を定める研究が進められ、1791年「メートル法」が制定されました。何を基準にしたのかというと「北極点から赤道までの子午線の長さの1000万分の1」を1メートルと定めたのです。つまり、当時の科学や測量術の粋を集めたものが、あの長さには込められているのですね。
その後1875年、フランスの友好国を中心にメートル条約が締結され、日本も1885年(明治18年)にこの条約に加盟しています。しかし、旧来の尺貫法の使用はその後も続き、完全実施は1959年(昭和34年)のこと。今でも例えば土地は『坪』で測りますし、和室の広さは『6畳』という単位の方に馴染みがあったりしますよね。実は日本では、メートル法はまだまだ新しい単位なのです。
日常生活は、宝探しのようなもの
1983年に、メートルは光の速度に基づいて定義されることになり、現在の1メートルは「真空中の光が、299,792,458分の1秒間に進む距離」と定義されています。この精度は非常に高く科学や工業の発展に大きく貢献しているのですが、何だかよく分からなくなりそうですね。
いかがでしたか?このように、私たちが普段何気なく使っていることの中に「へ~っ」って思うことがたくさんありますよね。日常生活は、宝探しのようなもの。皆さんの身近なところ、日常の何気ないところにこそ、いろんな発見が隠されています。
今後も引き続きスポーツや体育に関わる「へ~っ」をご紹介していきたいと思います。皆さんの日常が豊かになるはず。お楽しみに。
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