自分だけのテーマを見つけよう!じぶんみらい科の「探究科目(総合的な探究の時間)」とは
京都芸術大学附属高等学校じぶんみらい科のカリキュラムは、国語や英語、理科などの共通科目に加え「探究科目」と本校独自の「創造科目」という科目があります。今回は「探究科目」についてご紹介します。
身近な課題を発見し、解決方法を探る
探究科目とは「仲間と協働して課題に立ち向かい社会をより良くする方法を探る」ことを目的にした科目です。クラスメイトや教員たちとともに身近な社会課題を発見し、その解決方法を考えていきます。学びの流れは大きく3段階。まずは自宅で動画授業を見て、個人ワークに取り組み、ライブ授業やスクーリングではクラスメイトたちと一緒に課題に取り組みます。
「課題に立ち向かい社会をより良くする方法」などと書くと「何だかとっても壮大…」「そもそも課題って?」と感じるかもしれませんが、まずは皆さんの身近にある、日常で見過ごしがちな「違和感」、つまり日々の生活の中でさまざまなものごとに対して「なぜ?どうして?」と感じ取ることのできる力を養うことから始めます。
モヤモヤ… これって自分だけ?
その第一歩が皆さんの心にある「モヤモヤ」です。うまく言葉にできないけれど、心の中にある「モヤモヤ」した思い。探究科目では、そんな「モヤモヤ」をまず外に出し、みんなで共有してみます。探究の始まりは世界や社会ではなく、自分の気持ちからなんです。
「恥ずかしいな…」と思うかもしれませんが、大丈夫。勇気を出してモヤモヤをみんなに伝えてみると、意外にも「そのモヤモヤ、私もわかる!」なんて反応があるはずです。
Youは何しにじぶみらへ?
最初に取り組む自宅での個人ワークでは、皆さんがなぜ「じぶんみらい科」へ入学することを決めたのかを言葉にして、みんなで共有してみます。そこにはさまざまなその人らしい理由があるでしょう。「正解」はないですし「優劣」もありません。すべての理由に、その人だからこその「価値」があるんです。他の人の理由に「なるほど〜」と共感したり、あるいは「ちょっと違うな」と感じたりすること。そんなワークから取り組んでいく予定です。
と、その前にまずは教員たちの「Youは何しにじぶみらへ?」を動画でご覧いただき、その上で個人ワークへと取り組みます。その動画の一部がこちら。
変化の激しい社会を主体的に生き抜く力を養う
不確実性が高く、将来の予測が困難な状態を指して「VUCA(ブーカ)」などと言われ、さまざまな技術革新によって、社会は急速に変化しています。オックスフォード大学教授のマイケル・オズボーンによる論文では「現在ある職業の47%がAIやロボットに代替される」(2013年)「10~20年後に、日本の労働人口の49%が代替される」(2015年)と発表され、話題を集めました。
そのような社会状況で重要になってくる人間ならではの力とは「新たな課題をみつけ、仲間とともに解決策を探る力」。それはAIによる自動化ができない、ゼロからモノやコトを生み出す創造性ある営みです。
自己理解・他者理解 | 自分にも他者にも価値があることに気付き、他者から新たな視点を得ることができる |
協働力 | 他者とともに協力することの価値に気付き、ともに考えることができる |
創造力 | 他者と自分の考えを融合させ、社会をより良くする方法を探ることができる |
じぶんみらい科では、普通科目で高校の基礎的な土台をしっかり整え、探究科目や創造科目で習得したスキルを活かし、仲間と協働して問題解決に取り組むことができる力を養っていきます。そして、未来や社会について考えることが、自分の未来につながるということが実感できるはずです。
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