青信号の長さってどう決まってるの? 身近な疑問から社会が見える

保健体育科の高木です。今回は僕が最近「モヤモヤ」した出来事を。
ある日、信号のある横断歩道を渡っていたときのことです。高齢の方が赤信号になっても渡りきれずに困っていました。僕はその方の荷物を持って手伝いながら、ふと疑問に思ったんです。「青信号の時間って、誰がどうやって決めてるんだろう?」と。
調べてみると、時間を決めているのは警察でした。その基準は、歩行者の平均的な歩行速度を「秒速1メートル」として計算するというもの。つまり、横断歩道の長さ(メートル)=青信号の長さ(秒)なんですね。横断歩道が10メートルなら、青信号は10秒というわけです。
1時間に3.6キロメートル進む速さとなるわけですが、この基準を「保健体育」の視点で見てみると、これは一般的な「成人男性の歩く速度」に近いものになります。ということは、例えば足にケガをしていたり、僕が出会った高齢者の方や歩くのが不自由な人にとっては、渡りきるのが難しいと言えるでしょう。
場所によって違う! 青信号の秘密
でも実は、どの横断歩道も同じ時間なのかというと、そうではありません。高齢者や子ども、身体の不自由な方など、歩行速度が遅い人が多い場所では、秒速1メートルではなく「秒速0.8メートル」として、青信号がやや長くなるように計算されているのだとか。例えば病院や学校の近くの横断歩道がそうですね。
とはいえ、実際に渡りきれない人も多くいることは事実ではないでしょうか。皆さんも、なかなか渡りきれずに困っている光景を目にしたことはありませんか?
身近な課題から見える日本の未来
横断歩道を渡ることは、僕たちにとって日常の当たり前の行動です。でも、こんな身近なところから、日本の社会の課題が見えてきた気がします。ニュースでよく聞くように、日本は高齢化が進んでいます。2024年現在、日本の人口は約1億2000万人。そのうち65歳以上の高齢者は約3600万人で、全体の約30%を占めています。2000年には約18%だった高齢者の割合は、これからますます高くなっていくでしょう。
子どもから大人、高齢者まで、誰もが暮らしやすい社会であるためには、青信号の時間を「成人男性の歩く速度」を基本とするのではなく、もっと長くする必要があるかもしれません。海外の研究では、2007年に生まれた子どもの半数以上が107歳より長く生きると予測されています。今の社会だけでなく、未来の社会のことも考えていかなければなりません。
普段何気なく見過ごしている「歩く速さ」から、「何を基準に考えるか」という大切なことを学びました。当たり前を疑い、弱い立場の人に寄り添える人間になりたい。そう感じながら、今日も僕は横断歩道を渡ります。
「なぜ? どうして?」から始まる学び。それが「探究科目」
冒頭で「モヤモヤ」した出来事と書きましたが、このように普段の生活で「なぜ?」「どうして?」と感じた疑問を深掘りしていくのが「探究科目」の特徴です。クラスメイトや教員たちとともに身近な社会課題を発見し、その解決方法を考える科目です。「青信号の時間って、誰がどうやって決めてるんだろう?」という小さな疑問から、高齢化社会という大きなテーマが見えてきました。身近な課題は、実は社会全体の課題とつながっているんですね。
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