入学したら、家では何をするの?〜川も授業もコンビニも。日々変わる視点と、つながる学び〜
本日は、生徒のみなさんのオンライン学習の様子と、それを見て教員の私が感じたことについてお話しします。
じぶみらの生徒は、1年を6つの「クール」と呼ばれる期間に分けて学びます。
キャンパスで行う対面スクーリングのほかはオンライン学習が中心ですが、その中でも「ライブ授業週」や「ビデオ学習週」など、テーマに合わせて集中的に取り組む期間が設定されており、自宅でも学習リズムをつかみやすくなっています。

ライブ授業ではチャットで意見を共有します。
「ライブ授業週」では、リアルタイムでクラスメイトがオンライン上の教室に集まり、各教科の授業やホームルームに参加します。ここではチャットやデジタルノートアプリを使って、絵や写真も交えながら意見を交換しています。
一方、「ビデオ学習週」では、私たちじぶんみらい科の教員が作成(もちろん出演も!)しているオリジナル教材「じぶみらビデオ」や各種学習メディアを、自分の好きな場所・時間・ペースで視聴しながら学習を進めます。


オリジナル教材「じぶみらビデオ」の一部。学び直しから、自分の考えを共有する発展的な内容まで。
学ぶたびに変わる視点
どちらの学びでも共通して見られるのは「それぞれの視点」と「新しい発見」です。
授業後には「視聴報告」で振り返りや感想を提出してもらっています。これを読むと、生徒一人ひとりがどんな角度から学びを捉えているのかが見えてきて、とても興味深いんです。
中には、同じビデオを2回、3回と視聴した生徒もいました。感想を読むと、ただの復習ではなく、
「単語は知っていて使えるつもりだったけど、他の人の文を見て使い方のイメージがつかめた」
「この文法は、自分の好きな本を紹介するときにも使えそう」
といった、“仲間との学びの中での気づき”や、“日常生活と結びつく発展的な学び”が見られました。

私が撮った「最近の鴨川」をライブ授業の冒頭でシェア。
「同じ川には二度と入れない」
そんなことを考えていたとき、ふとドリンクボトルのラベルに、こんな言葉が目に入りました。
We go down twice into the same river, and yet into a different river.
同じ川に再び入ったとしても、それはすでに違う川である。
同じ川に入っているようでも、その川の水はもう流れ去っている。
同じ内容を学んでも、二度目には違うことを感じるかもしれない。
一緒に学ぶ仲間が変われば、また新しい視点が生まれるかもしれない。
じぶみらでの学びも、みなさんの日常生活も、そんなふうに絶えず変化し、流れ続けているのだと思います。
(村田沙耶香さんの『コンビニ人間』にも、似たような感覚が描かれていたと記憶しています。)

毎日表情を変える鴨川。

ライブ授業中の様子。
だからこそ、じぶみらではオンラインであっても「学び直しによる土台づくり」や「協働(仲間と一緒に考え、学び合うこと)」を大切にしています。
“同じようで変わり続ける学び”の中で、自分の成長や変化を実感できる瞬間を、みなさんにもたくさん味わってほしいと思っています。
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